背骨は、身体を支える役割があり、複雑な構造をしています。
頭を支え、首から腰まで24個の骨が積み重なり、骨盤の仙骨という骨と統合しています。
そして、脳からおりてきた太い神経の通り道にもなっています。
神経は、知覚神経、運動神経、自律神経の束で、背中の中で枝分かれし、背骨の横の穴から出て全身へ伸びています。
このため、背骨本来の緩やかなS字の湾曲が崩れたり、背骨が横(側方)に曲がる側弯症などの背骨の障害は強い痛みを引き起こしたり、神経を障害して「手足がしびれる」などの症状があらわれます。
そしてより深刻になると、動くことさえ難しくなります。
このような理由から、背骨の健康状態に気をつけ、強くてしなやかな背骨を保つことは、背骨の病気や怪我の発症を避けるために不可欠です。
骨の変形はいつのまにか進行しています。
日常生活に支障がでるほど痛くなければ病院に行くこともないし、病院に行かなければ、診断されることもありません。
ですから当然治療を受けることがありませんので、徐々に変形は進みます。
運動器疾患は本来、なってから治す病気ではなく、ならないようにすべき病気です。
なってから治すのは、いくら薬が良くなったり、手術が簡単になったとはいえ、大変難しいことです。
そう、やっぱり『予防』が大切なんです。
「腰や背中が重たいなぁ」「肩こりがつらい」と感じている方は、少なからず背骨への負担がかかっているということ。
自分ではそんなつもりはなかったのに、周りから「姿勢が良くないよ。」「背中が円くなってるよ。」なんて言われてしまったことはないですか?
言ってもらえた人、気づけた人はラッキーです♪
これから治していくことが出来るのですから(^O^)/
出来たらあなた自身も周りの人の姿勢を見てあげてください。
私たち専門家も、背骨の健康について、もっともっと知って頂く機会を設けなくてはと感じております。